俺は・・・



お前が笑ってくれてたら



それで良かったんだ・・・



























夢見心地・・・






















「なぁ、。俺、今日帰り遅くなるんだ。先に帰っててくれる?」
「んー?ううん、待ってるよ!」
「今日はマジで帰ってて!じゃないと、夜心配だし・・・」
俺は精一杯、良い言い方でに言った。
は、少しむっとした顔つきを見せたが、すんなりと受け入れてくれた。
「良いよ。今日は帰るね。」
それだけ言って、は走っていった。

















「・・・ごめん・・・」


















俺はうそをついた。
本当は遅くなんかなかった。
けど、今日はどうしても抜けられない用があって・・・
どっちにしても、には会いに行くし、その時謝ればいっか。













「ねぇ、。今日、仁くんと一緒に帰らないの?」
友達のに言った。
「うん。今日は遅くなるんだってさ。仕事じゃないかな?」
は帰る支度をしながら答えた。
「へぇ・・・って、今日は何もないんじゃない!?」
「え?」
「だって、雄一はなにもないって言ってたよ?」
の彼氏、中丸雄一も、仁と同じKAT-TUNのメンバーだった。
「じゃあ、何でかなぁ・・・?」
「何でって・・・」
「おーい、〜!!」
「きゃぁっ」
がばぁっとの首に手を回したのは、ウワサの人物、中丸だった。
「ちゃん!元気?」
「うん、元気だよ!」
はにっこりして答えた。
「あ、雄一。今日って仕事あるの?」
「へ?仕事?ないよー!じゃなかったらこんなことしてらんないって!!」
「だよねぇ・・・ほらね、。」
「うん。いいよ、別に。」
「うわっ!いつになくローテンションだね、ちゃん。」
雄一は明るく言った。
「ほっといてくれると嬉しいな。」
「ハイ・・・」
はすーっとその場から立ち去った。















「なぁ、ちゃんどしたん?」
「それが、仁が今日、『遅くなるから先に帰れ』とか何とか言ったんだって。
 でも、仕事じゃないんでしょ?はぁ・・・」
「ふーん・・・電話して聞いてあげよっか?」
「うん!聞いて!ってか聞け!!」
雄一はよしっと言ってケータイを取り出した。









「あ、もしもし?仁?今日って仕事あったっけ?」
「聞き方違うだろ・・・」
隣でがポソリとつぶやいた。
【ん?仕事はないんじゃん?】
「だよなぁ!んじゃ、今どこにいんの?ちゃんほっぽっといてさ。」
【え!?に何か言ったのか!?】
「別に言ってないよ。今日は仕事ないってことしか・・・」
【だーっ そういうこと言うなよな!!ったく・・・】
「何、ヤバかった系?」
【あー、もういいよ!俺からに電話するから!じゃなっ /プッ】
「・・・切れちゃった・・・」
「えぇ〜!?じゃ、どうすんのよ!!」
は雄一の襟をひっつかんで叫んだ。
「しらねぇよ!仁に聞けよ!」
「仁は何て?」
「ちゃんに電話するってさ。何なんだよ一体・・・」
「がー!!!もうっ はどこ行ったのよ!!??」



















私は・・・
みんなの反対を押し切って仁とつきあい始めた。
仁は、ウワサでは結構な人だったらしいから
みんな私を止めた。
でも、私は幸せだった。
仁と話せて・・・
仁にふれることが出来て・・・







「はぁ・・・」
の口からため息が出た。
ブランコをこぎながら、空を見上げた。
「あのころの私に戻りたい。」
そういった瞬間、の目からは涙が出てきた。
「あれ?」
涙は止まることなくたくさんたくさんあふれてくる。
「私、やっぱりフラれちゃったんだ?
 そうだよね。仁なんて、私なんかを相手にするはずなかったんだよ・・・













 今日は誕生日だったのに・・・」




















「!!!!」








「え?」








を呼んだのは、仁だった。
「こんなところにいた!家にいなかったからビックリしたよ。
 今、もう9時になるぞ?」
「仁・・・何で・・・」
仁はにっこり笑って言った。
「おめでとう。」
「え?」
「誕生日おめでとう。」
「・・・」
「今日、一緒に帰れなくてごめん。プレゼント、最後まで悩んでて・・・
 結局コレにしたんだ。」
そういって、仁は小さな箱を差し出した。
中に入っていたのは、シルバーの指輪だった。
「・・・もらって良いの?」
「当たり前じゃん!のだよ。」
「私、まだ、仁のこと好きでいていいの?」

















「・・・当たり前じゃん」
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